食物経口負荷試験の目的 下記の2つを確認するための検査になります。 (1)食物アレルギーの確定診断(原因アレルゲンの同定) (2)安全摂取可能量の決定と耐性獲得の診断 食物アレルギー診療の基本は、「正しい診断に基づいた必要最低限の食物除去」になります。 不必要な除去は栄養面や成長発達、生活の質に支障をきたします。 方法 午前(10時から)と午後(14時30分から)で行っています。 問診、診察により、事前に負荷食品と食品の量を決定し、当日持参して頂きます。負荷試験中は定期的に診察を行い、必要に応じて投薬等の処置を行います。摂取後少なくとも2時間は症状の経過観察を行います。 負荷試験で症状が誘発されなければ、自宅で摂取を練習して頂きます。負荷試験で症状が誘発された場合は、負荷試験前の摂取状況を維持して頂きます。 当日の注意点 ・体調が悪い場合は、アレルギーの症状が誘発されやすいため、負荷試験を中止させて頂く場合があります。 ・一定の頻度で、アレルギー症状が誘発されるため、救急対応をさせて頂く可能性があります。 内服している薬について ・負荷試験の結果に影響する可能性があるため、抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬などの内服薬は3日前に中止してください。 ・軟膏や点眼、点鼻、ステロイド吸入などは中止する必要はありません。 その他、ご不明点あれば、当院へ御相談ください。